アドエスで"The Smart mixi"は本当か? Tweet
昨日、発売日にアドエスこと、Advanced/W-ZERO3[es]を買ったのですが、入手前から、交通広告ほかで展開されている広告などにある「The Smart mixi」ってのに疑問があったので、最初にそれを試してみました。
W-ZERO3[es]の場合、mixiは後述の理由からRealVGA化して初めてPC上と同じ表示となっていましたが、アドエスでは改善されたの? と思って発売前にも確かめてみたのですが、確認が不十分だったとはいえ、ダメな予感は高まりました。ようやく実機を入手し確かめてみましたが、予想通り、当然のようにアドエスでは、広告の画面と同様には表示できませんでした。
まぁ、あのスクリーンショット自体、ミクシィの笠原さんのアカウントでログインしなければ撮れませんし、最新日記一覧とかも関係者のものになってたりするので、まぁ、宣材を使ったハメコミだろうな、とは思ってましたが、いくらなんでも、これはどうなんだろうと思います。
実用面ではmixiモバイル使えばいいじゃん、ということになるので問題ないのですが、広告としては問題です。
結果的には
Advanced/W-ZERO3[es]には、2つのブラウザが搭載されています。1つは、Internet Explorer Mobileで、もう1つがOpera 8.7 for Windows Mobile(以下Opera)です。それぞれについて実際にmixiを表示した状態を見てみましょう。
まず、これはInternet Explorer Mobileの場合です。mixiはいまもってTABLEでレイアウトされているのですが、一部上部のメニューバーはリスト要素をCSSで横に並べているのですが、そこが意図通りにはレンダリングされていません。
続いてOperaです。広告のスクリーンショットはタイトルバーやボタンなどのデザインから見て、Operaであることは間違いありませんが、以上のような表示となっています。Operaには、PCなどと同様に表示する「PCモード」と画面幅に納まるように横幅を調整する「画面幅で表示」の2つの表示モードがありますが、いずれも広告と同じようなレンダリング結果とはなりません。
この結果の原因は、mixiがフォントサイズをpt(ポイント)で指定しているのに対して、画面上で表示するフォントのサイズの計算をする際に、QWVGA(?)つまり、400×240ピクセル相当の画面(実際は800×480ピクセル)であるとして計算されていることによると予想されます。これは、元々Windows Mobile自身はQVGA(320×240ピクセル)で設計されているところに、VGA(640×480ピクセル)の液晶を搭載した製品(W-ZERO3なども同様)が出て来たという中で抱えてきた問題をそのまま引きずっていると考えられます。
そういう事情によって、フォントの計算は実際の半分の解像度で計算されている一方で、それ以外の要素がピクセル単位で計算されてレイアウトされるため、実際に想定されるフォントに対して縦横共に2倍の大きさで表示されてしまっている思われます。
これは、W-ZERO3[es]なども同様で、RealVGA化することで、mixiが正常(というか、意図どおりに)に表示されることからもわかります。画面の解像度から言って、実用的ではありませんが、RealWVGA化すると以下のようになります(※RealWVGA化は、ozVGAでやりました)。
はっきりいって、RealVGAで使っていたW-ZERO3[es]以上に「OKボタン」などをタップするのが困難になっていますし、Today画面などOpera以外で表示される文字も小さすぎるのでちょっと使うのは厳しいでしょう。しかし、おそろしいことに、この状態でも広告に入っているmixiの画面の表示範囲より小さい範囲しか表示できていないのです。
とはいえ、Opera for Mobileはよくなっている
すでに、あちこちで指摘されているポイントですが、いままでのW-ZERO3[es]上でのOpera for Mobileで最も不満だった起動の遅さは、ざっくりと計測してみると、およそ23秒から13秒程度と相当速くなっています。また、「ホームページを開く」という項目がメニューに追加されたり、「画像を保存」というメニューが追加され、いままでできなかったWeb上の画像をローカルに保存することができるようになっているなど改善が進んでいます。
mixiのレイアウトはかなり崩れてしまっていますが、XHTML+CSSでレイアウトされていて、フォントサイズがpx(ピクセル)単位で指定されているようなWebサイトの場合は、以下のように問題なく表示されます。
さらに、JavaScriptの実装も一部あった問題が修正されており、prototype.jsのForm.serialize()などが動かなかったのが正常に動くようになっていて、これを使っているTwitterなども正常に動くようになっています。
このように、基本的には多くのサイトでは問題なく使うことができますが、広告に偽りなしと言えるよう、改善してほしいものです。
コメント
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投稿者: Anonymous | 2007年9月21日 08:56