ビールは「黄色くでシュワシュワしたモノ」だけじゃない! このエントリーを含むはてなブックマーク Clip to Evernote

またもや久々の更新なのですが、いろいろ書かなければならないネタや、書き途中のネタもあるんですが、「ビール Advent Calendar 2013」にエントリしてしまっていたので、今日はビールについてつらつらと書いてみたいと思います。

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筆者がこの1年に飲んだビールの写真(ごく一部です)を見ていただいてもわかりますが、さまざまな色や味のビールがあります。

Advent Calendarの言い出しっぺでもあるiwaimさんのエントリ「2013年の日本でのビール事情」にも書かれていますが、ここ最近の東京では、いわゆる「クラフトビール」を扱う店やビアイベントが非常に増え、盛り上がっているといっていいでしょう。とはいえ、まだまだ多くの人にとって、ビールとは「黄色くでシュワシュワした飲みモノ」ってところだと思います。

とはいえ、5〜10年くらい前はといえば、東京でも「黄色くてシュワシュワ」していないビールを飲もうと思うと、ギネスなどを扱うパブやベルギービールの店が中心で、もっと趣味性の高い「クラフトビール」的なものを飲もうと思うと、日本の「地ビール」〜「クラフトビール」の黎明期を語るときに避けて通れない両国の「ポパイ」などしかなく、ぼちぼちと出てきたものの、筆者が行っていた店でも、下北沢の「うしとら」や、米国のクラフトビールを初期から独自に買い付けたりしてきた鷺沼の「Bar Sal's」など限られた店があったくらいでした(おそらく、ほかにもあったと思いますが、筆者の行動範囲内ではということです)。

それが、2013年のいまや、迷うくらいにビアパブがあるうえに、かつての地ビールブームであった、実は美味しくないビールも多くは淘汰され、国内の小さな醸造所(マイクロブルワリー)が作るビールにも本当に美味しいビールが増えてきています。また、海外のマイクロブルワリーが作るビールを扱うビアパブや酒屋(目白の某店など)もありビール好きにはうれしい限りです。

ビールの種類は大きく分けると「ラガー」と「エール」

厳密にはベルギーで作られる「ランビック」という種類のように「自然発酵」という種類もあるのですが、多くのビールは「ラガー(下面発酵)」と「エール(上面発酵)」に分けられます。

そして、日本の大手メーカーの作るビールは基本的にどれも「ラガー」です。細かいことは、後のAdvent Calendarの参加者のためにネタとして残しておきたいのですが、材料として大麦を使うか、小麦を使うか、酵母の種類やホップの品種や量などなど、麦芽をローストするかどうか、さまざまな条件で味や風味、色が変わってきます。

「黒ビール」でも、実際にはエールのものとラガーのものがあったりと、実はさまざまです(国内大手メーカーのは名称はどうあれ、ほぼラガー系のようです)。ちなみに、日本や米国でよく飲まれている「黄色いシュワシュワしたやつ」はラガーのなかでも「ピルスナー(ピルス)」と呼ばれるものです。っていうあたりをヒントに、自分が好きなビールを探してみてはいかがでしょうか?

「Hop Head(ホップ頭)」が好きな......

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いまはもう作られていない、「獺祭」の旭酒造が作っていた「Otter Fest Beer」当時よなよなエールと並んで、家飲みの定番にしていました。

筆者も元々は、ヒューガルデン・ホワイトなどのベルギービールやギネス、サミュエル・アダムスなどあたりから、ピルスナー以外のビールにはまりはじめ、安く入手しやすかった、ヤッホー・ブルーイングのよなよなエールとの出会いがきっかけではまりはじめました。その辺のビールから、どんどんホップの苦みや香りの魅力に惹かれ、気づくとはまっていたのが「IPA(India Pale Ale)」という種類のビールです。

IPAはその名が示すとおり、もともとはイギリスで醸造されたビールを冷蔵技術がなかった時代に、インドにビールを運ぶために、防腐作用の強いホップを多めに投入したものである、との通説も広く信じられている一方で、それは誤りであるとの指摘もあります(Wikipediaの「インディア・ペールエール」の項参照)。由来はどうあれ、ホップの強い苦みが特徴で、さらには「インペリアルIPA」、「ダブルIPA」などと呼ばれるよりホッピーなビールも好まれています。いきなり飲んでハマるかは人それぞれですが、ホップ好きな「Hop Head」は筆者含めて多数います。個人的には入門的にはベアードの「帝国IPA」あたりがバランスよくてオススメかな?

家飲みのときは......

イベントや家で飲む時に、缶から直接飲んだりすることも多いとは思いますが、落ち着いて家飲みできるときは、ぜひともグラスに注いで飲んでみてほしいと思います。どう注いでいいかわからない、という方は、ぜひともサッポロビールのWebサイトの「家でもできるひと工夫」の動画をみて、チャレンジしてみてください(この注ぎ方、某ビアパブのAさんが、タモリ倶楽部で紹介していたものとはまったく違うことについてはくぁwせdrftgyふじこlp)。

そんなわけで、これを書いたら、代々木の「水場」ことWatering Holeにビール飲みに行こうと思っていたら、すっかり間に合わない時間になってしまいました。ともかく、理屈やさまざまな先入観は忘れて、ビールの海にダイブしてください! Enjoy!

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