2014年のライブ配信コンテンツ振り返り Tweet
2014年もなんだかんだと、さまざまなイベントのライブ配信のお手伝いをさせていただきました。思えば、1997年にRealVideoを使って南青山のクラブや新宿東口路上からのライブ配信をやって以来、多くのライブイベントの配信をしてきましたが、あくまでイベントの中身が大事で、それを以下に遠方で視てくださる方々に伝えるかを考えてきたつもりです。2014年の配信も、配信担当として反省点もいろいろありますが、それを踏まえて、2015年以降もがんばっていきたいと思います。
もちろん、本業のWebのシステム構築やソフトウェア開発もより精進したいと思います。ということで、以下、2014年に担当した配信内容を振り返ってみたいと思います。
"LiveNinja"メンバーとして
『[ライブ配信手帖]Vol.14 イベントのグルーヴをあますところなくマルチカメラで収録するステルスユニット"LiveNinja"の挑戦!』で紹介されている"LiveNinja"の一員として、2014年7月13日に開催された「第1回ビスケットユーザーズカンファレンス」と5月開催の「Engadget Fes 2014」と11月開催の「Engadget Fes 2014 Winter」の配信スタッフとして参加しました。
残念ながら、すでにUstreamでのアーカイブの公開は終了していますが、Engadget Fes 2014 Winterでのライブステージの配信は、マイクロサウンドの須藤高宏さんと2人だけで、4台のカメラの映像をスイッチングし、PAからの音声と会場の環境音をミックスした音声での配信を行ないました。
この配信ほか、多くの私が担当している配信現場では、現在開発中の電動雲台無線化キットが活躍しています。上記のダイジェストでその一部が視られますが、ステージ全景を撮影するカメラとして、キヤノンのiVIS mini Xが大活躍しました。映像を一人でやっていたため、リモートの電動雲台の操作が間に合わなかったときなどに逃げる映像としても、演出上も非常に助かりました。
なお、上記の映像は、電動雲台無線化キットを使ったリモートカメラ2台のオペレーションを行なった5月のEngadget Fes 2014の際のもので、有人カメラはアトリエ旅する木の森谷博さん、音声は同じくマイクロサウンドの須藤さん、リモートカメラ2台をワタクシ加賀が、スイッチングは......たしか、ヒマナイヌの川井拓也さんだったはず(当日は、けっこう入れ替わりが多く、記憶がおぼろげに)。
リノベーションスクール関連
ここ最近の"1人配信システム"の構築や進化は、この「リノベーションスクール」のためといっても過言ではありません。2012年8月開催の「第三回リノベーションスクール@北九州」以降、配信や収録はもとより、一部スクールではPAなどを担当させていただいているのですが、限られた予算の中で配信するために、基本1人でやっています。特に、スクールの成果を発表する「公開プレゼンテーション」では、最前列に着席しているコメンテーターの方々の様子を撮影するため、リモート雲台は必須となっていて、それが、電動雲台無線化キットの開発の大きな原動力となっています。
「リノベーションスクール」は、単に既存の建物を「リノベーション」するだけではなく、その建物でどういう事業を行なうかをまずは考え、その事業のためにこそ「建物」をどう変えるのか、変えるためのコストも事業計画の中で回収を考えていく、さらに、建物に繋がるエリアの価値をどう上げていくのかということをテーマにしたもので、その価値を認める多くの日本の都市での開催が拡がっています。
縮退する日本経済のなかで、既存の住宅/商業ビルのストックの再活用は大きなトピックです。多くの人が、新しい事業を立ち上げ、きちんと収益をあげて継続させていくということを考え、真剣に取り組むことは、地方経済やコミュニティを維持/再構築し、今後の日本が高度経済成長から新しいステージに移っていくためには非常に重要なことです。そうした取り組みをする人びとを輩出していく「リノベーションスクール」のお手伝いができていることは大きなよろこびです。
ちなみに、東京でも「消滅可能性都市」として東京23区で唯一その名前を挙げられてしまった「豊島区」にて、「リノベーションスクール@豊島区」が2015年3月6日から開催されます。
HEAD研究会関連
リノベーションスクールの前身となる「リノベーションシンポジウム」を行なってきたHEAD研究会の開催するシンポジウムやイベントの配信のお手伝いもさせていただきました。建築や不動産のマーケットが大きく変化するなか、そこに関わる建築家、工務店、不動産管理会社、建材メーカー、そこを目指す学生たちが、これからどうすべきかを考えるさまざまな活動をしておられる団体であり、市民や生活者としても、その活動は興味深いものだと思います。
PostgreSQLカンファレンス2014
ワタクシが理事として関わっている日本PostgreSQLユーザ会主催で、2014年12月に開催された「PostgreSQLカンファレンス2014」のチュートリアルトラックの模様を配信しました。この際は、カメラ1台とPCの画面出力のみの最小構成で配信を行ないました。今回紹介した、配信現場での機材構成やTipsなどは、可能な範囲でこのblogでも紹介していきたいと思います。って、それより前に、「電動雲台無線化キット」を多くの方に待っていただいているので、そちらのほうも、2015年早々に提供開始できるようにしたいと思います。