iFixitが、新Mac mini (mid 2010)の分解レポートを掲載 Tweet
MacやiPhoneなどの分解レポートで知られ、交換用パートなどの販売も行っている「iFixit」が、先日発売されたばかりの、新Mac mini (mid 2010)の分解レポートを掲載しています。
これまでは、スクレーパーなどの工具がないと開けることができなかった、Mac miniですが、今回のモデルからはメモリの増設は、工具なしでできるようになりました。で、改造野郎的には気になる分解方法でしたが、予想どおり、ロジックボードを背面側にスライドする構造になっています。
分解作業の詳細は、iFixitの「Mac Mini Mid 2010 Teardown」を見ていただきたいのですが、たとえばHDDを交換したいというような場合の、だいたいの流れを以下で見てみましょう。
- 裏蓋を開ける(工具不要)【Step 6】
- メモリを外す【Step 7】
- 冷却用のシロッコファンを止めているネジ3本を外し、電源のコネクタも外す。なお、ネジには振動防止用のゴムブッシュが付いているそうです。また、写真から見る限り、トルクス(Torx)ねじですが、サイズが明記されていませんので、「MacBook Pro 13-inch(Mid 2009)のHDDを換装し、容量をアップグレード」で紹介したような、ドライバ/レンチのセットがあるといいでしょう【Step 8,9】
- Wi-Fiアンテナが付いているプレートを止めるネジ4本を外し、アンテナケーブルも外す【Step 10,11】
- 本体正面から見て左側にある黒いカバー(cowling)を外し、基板のHDD側端に並び、カバー下に隠れている、HDDや光学ドライブ、温度センサー、赤外線センサーとつなぐ6つのコネクターを外す【Step 12】
- iFixit特製のロジックボード取り外しツールという名前の、おそらく普通の精密ドライバー2本を、ロジックボードにある2カ所の穴に差す。おそらくそれでロックが外れると思われ、ロジックボードを後方にスライド(完全には引き出さない!)【Step 13】
- ロジックボードを完全に引き出す途中で、本体右側にある電源ユニット(メモリの取り付けの説明書が印刷されている部分)とロジックボードのメモリスロットの裏あたりのコネクタをつなぐケーブルを外すと、ロジックボードが抜ける【Step 14】
- Step 16〜20は、さらに分解したい人向けなので、HDDの交換だけなら不要
- HDDを取り出し、交換したりしなかったり【Step 21】
古いMac miniなどでは、光学ドライブの代わりにHDDを搭載する改造をすることができますが、分解レポートには現時点ではできるか不明なので、HDD 2台載せたければ、Mac OS X Serverが載っているやつを買うといいよ、と書かれています。みたところ、光学ドライブも普通そうなので、なんとかなりそうではあります。