PowerShot S90よ、サヨウナラ。また会う日まで...... このエントリーを含むはてなブックマーク Clip to Evernote

キヤノンPowerShot S90 ブロガーミーティングに行ってきた」でも紹介した、キヤノンのPowerShot S90をお借りして、そろそろ1カ月。早いものでもう返却期限が来てしまいました。って、このエントリを書きかけて、はや1カ月ちょいが経過。もう年末ですよ。ってことで、駆け込み公開です。

すごいお利口で、コンパクトなオールラウンダーだったけど

さて、10月から11月に掛けての1カ月間、日常のスナップやYahoo!オークションの出品のための写真、このBlogでの多くのブツ撮り写真で活躍してくれました。R-D1のように趣味性は高くないのですが、どんなシチュエーションでも間違いない1枚が撮れ、しかもズボンの後ろポケットにも入ってしまうコンパクトさは強力です。

広角端(35mm換算で28mm)でF2.0という明るいレンズと高感度のイメージセンサーと、おそらく手ブレ補正(IS=Image Stabilizer)のおかげで、暗いところでも手ブレとは無縁なのはうれしい限り。しかも、暗いところで撮っても、ほとんどノイズが気にならないのもすばらしいところでした。

とはいえ、個人的に、いまのところ買うまで至っていないのは、F2.0という明るいレンズではあるものの、1/1.7型CCDゆえにAPS-Cや35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載したカメラと比べると、開放時でも被写界深度は深めで、ボケを活かしたポートレートには向かないというコンデジゆえの表現上の限界ゆえでした。とはいえ、自分で好きなように画作りしたいという向きがコンデジを買うなら、ぜひ候補に加えてみてほしい一台ではあります。僕も、昔、IXY DIGITAL 50を買ったときにコレがあったら迷わず買っていたと思います。

controller_ring.jpg

サイズ的には、IXY DIGITALよりちょっと大きめという程度のコンパクトなボディーであるにも関わらず、絞りやシャッタースピードなどの設定を、レンズ周囲の「コントローラーリング」と「コントローラーホイール」を回転させることで、直感的にできるようになっていて、マニュアルでそれらを設定する場合の操作性にも気を配られているのはすばらしいところです。

正直マニュアルフォーカスは使わなかった

最初に手にするまでは、コントローラーリングを使って、マニュアルフォーカスで撮ってやる、とか妄想していたのですが、実際には、マニュアルフォーカスに使う場合、たとえば「ピントリングのコノの位置が3m」みたいな感覚の操作はできず、無限遠から直近までフォーカスが変化する間に、コントローラーリングが何周もするので、正直フォーカスには使いにくいところです。

manual_focus.jpg

上の写真のように、マニュアルフォーカス時に中央部が自動拡大する機能とかもあるにはありますが、PowerShot S90のオートフォーカスは非常に優秀で、暗いところでもいい感じでフォーカスが決まるので、結局マニュアルフォーカスは使いませんでした。

ステップズームとコントローラーリングのタッグがすばらしい

結局、個人的にコントローラーリングがあって、一番うれしく、かつ最も使っていたのが、ステップズームの機能です。これは、「キヤノンPowerShot S90 ブロガーミーティングに行ってきた」でも紹介しましたが、ズームを無段階で調整するのではなくて、35mmフィルム換算の焦点距離を、28mm、35mm、50mm、85mm、105mmの5段階に切り替えられるというものです。

controller_ring_functions.jpg step_zoom.jpg

いちいちライブビューをみながら、ズームを切り替えるのではなくて、このシチュエーションなら50mmで行こうと思ったら、これを使って50mmに切り替えてからカメラを構えることができるのはとてもいいカンジです。個人的には普通のズームもこのステップズームにできたりするといいなぁ、とか思ってしまいました。

さて、PowerShot S90が来ていた間、あまり構われることがなかった、Xacti DMX-HD1010ですが、これはこれで、久しぶりに使うと悪くないんですよね。もちろん、オートフォーカスはいま一歩ですし、露出もプログラム/シャッタースピード優先/絞り優先/マニュアルとあるものの、いちいちメニューを呼び出してからしか設定できず、PowerShot S90のように、コントローラーリングと「コントローラーホイール」でサクサク設定できるというわけじゃないし、ISO感度を上げるとちょっとノイズが目立ったりはします。大きいけれど、グリップスタイルの撮りやすさもあるし、なによりHDムービーがきちんと撮れますからね。

ってなカンジではありますが、最近は結局のところ、R-D1sにM-ROKKOR 40mmを付けて、常時持ち歩いている日々です。本当はコンパクトなカメラも持ち歩き用に欲しいところですが......。



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