VAIO Type PのACアダプタを持ち歩きやすく Tweet
コンパクトで軽量なことが特徴のVAIO Type Pですが、個人的に不満があるのがACアダプタやディスプレイ・LANアダプタの大きさです。ACアダプタ本体はかなりコンパクトな部類に入るといえますが、Mac Bookなどのそれとは違い、持ち運ぶ場面にあったデザインかといえば疑問が残ります。後述しますが使い勝手という意味でもいま一歩と言わざるをえません。
Type Pの開発者へのインタビューという形でソニーが公開しているコンテンツに以下のような記述があります。
モバイルPCはディスプレイアダプターが外付けになることが多いのですが、これをよく忘れるんです。持って出かけるのを忘れるし、出先で置いて来ちゃう。そんなことが起こらないようにACアダプターと一体化できるような工夫をしました。
この、「一体化できる」というのが仇になっているように感じます。個人的には常時カバンに入れておくのが一番だと思っているので、一体化させるためにアダプタが大きくかつ使いにくくなっているのでは本末転倒だと思います。ディスプレイ・LANアダプタについては改めて触れたいと思いますが、今日はACアダプタを持ち歩きやすく、かつ使いやすくする方法を試してみたので紹介したいと思います。
ウォールマウントプラグアダプタの使いにくさを改善する
ACアダプタ本体と「一体化」できるウォールマウントプラグアダプタですが、以下の写真のように、コンセントの間隔の狭いタップなどでは、隣のプラグと干渉し使えないのは非常に問題です。当然ですが、タップの中間のコンセントで使うことはできません。持ち運びに適した形ではありますが、実際、このウォールマウントプラグアダプタ自身がACアダプタの半分くらいの容積もあり、Mac Bookなどの同様のプラグアダプタがコンパクトで使い勝手も優れているのと比べるとかなり劣ると言わざるをえません。
そこで購入したのが、エレコムのACアダプタ用 直結プラグ T-PCAD22Hです。原宿のAssistOnさんで存在を知り購入しました。ちなみに、この直結プラグにはL字型のものもあります。
実際に使ってみると、ACアダプタをコンセントから抜くときに、直結プラグ本体がコンセント側に残ってやや抜きにくいという点以外はとてもいい感じです。純正のウォールマウントプラグアダプタと違い、狭いタップでのクリアランスも問題ありません。また、重量も純正品の26gに対し、エレコムの直結プラグは14g(いずれも実測値)といい感じです。
直結プラグをACアダプタ本体に固定して持ち運べるように
とはいえ、これをACアダプタにつけたままの状態で持ち運ぶのはイマイチなので、EVA樹脂を使い、ACアダプタ本体に直結プラグを固定して、さらにACアダプタのDCケーブルをアダプタ本体に巻き取りやすいようなものを作ってみました。
EVA樹脂は東急ハンズで購入。10×25×95mmのものが54円でした。黒とオレンジを買ってみましたが、今回はオレンジ色で製作しました(写真のオレンジのは残りの素材です)。単に好みでオレンジで作ったのですが、暗い机の下のタップについている状態でも、すぐにACアダプタが発見できるという、うれしいメリットもありました。
EVA樹脂は柔らかめでゴムのような弾性もあるため、プラグを固定したり、コードを巻きつけたりするのにはいい感じです。おまけに、カバンの中のほかのものを傷付けたりする恐れもありません。弾性が高いので少々加工しにくいところはありますが、カッターナイフで簡単に加工できます。
できあがったものは、こんな感じのものです。カッターで現物あわせで加工したものを、両面テープでACアダプタ本体に取り付けました。
直結プラグもこんな感じで本体にいいぐあいに固定できました。
さらにケーブルも巻き取れるように
かつては、VAIOノートのACアダプタでもバイオC1などではDCケーブルをアダプタ本体に巻き取れるようになっていましたし、いまでもMac BookのACアダプタではコードが本体に巻き取れるようになっています。
これは非常に便利なのですが、以前仕事でお会いしたソニーの方に伺ったところ、断線などの問題もあり、そのようなカタチは実現できなくなったともおっしゃっておりましたが、実用性を考えるとぜひとも復活していただきたいものです。
この写真は、バイオC1用のACアダプタPCGA-AC51で、バイオノート505エクストリーム(PCG-X505)のために購入し使っていたものですが、これは非常に便利でした。本来は対応しているACアダプタではありませんでしたが、便利さのために買い求めたものです。なお、こうした使い方は当然メーカーの保証対象外ですし、本来PCG-X505が求める容量的には不足しており、周辺機器などがない状態なら大丈夫という感じではあるので、マネされるならば、あくまでご自身の責任で。なお、Type Pは電圧も違うので使えませんのでご注意ください。もっとも、これに比べるとType PのACアダプタは大幅に小型・軽量化を実現しているので、C1用のアダプタを使いたい理由はないと思いますが。
というわけで、今回つくったものでも、ケーブルを巻き取れるように、両側に切り込みを入れてみました。最初はACアダプタの両側面につけなくてはダメかと思っていましたが、ACアダプタの片側でケーブルが固定されているだけでも、もともと付いているベルクロのケーブルタイで止められるのでかなりいい具合に固定できました。Type PのACアダプタ本体は非常に軽量かつコンパクトなので、それが十分に活きるカタチになったのではないかと自画自賛していますが、いかがでしょうか?